私が中学生の頃や高校生の頃、友達と勉強で競いあった経験があります。また、習字を習っていたのですが、その時も周りに通っている人よりも上手に書きたい!と思って、必死になって練習した経験もあります。それはそれで良かったのではないかと思っています。だから、競争は良いものだ、悪くない…と、子どもが小さい時は思っていました。
なので、子どもが小さかった頃、○○ちゃんはもう××ができるんだって、といって子供の心を動かそうとしたり、兄妹で「ようい、ドン!」と着替えや歯磨きの競争をさせたことがあります。

でも競争意識って、本当に良いものなのでしょうか。

今思うことは、その競争心が、本人の希望である場合はとても良いと思います。
ゲームで勝ちたい!とか、何かで優勝したいとか、子どもが前向きに挑戦している時には、どんどん応援してあげたら良いと思います。心の底から勝ちたい!と思えば、練習もするでしょう。戦略を立てるようになるかもしれません。負けてしまったら悔しいと思って、更に練習に励むかもしれません。

しかしそれが他人の期待によるものである時、それは本人にとって害になると思います。
兄弟を比べて競争させたり、周りにいる子どもと比較したり。本人の競争意識がない競争は、本人の精神を崩壊させてしまいます。常に比較の中で生きていくと、次第に子供の中には「劣等感」や「優越感」といった感情が生まれてしまいます。負ければ「劣等感」、勝てば「優越感」。そもそも競争に勝ちたいという意識もないので、「どうせ自分はだめだ」と簡単に諦めるかもしれません。また、親が競争をさせていたとしたら、子どもの心の中に、親に対する「憎しみ」の感情が少しずつ育ってしまうかもしれません。その競争は本人の希望なのか、親の希望が含まれていることはないか…その差はとても大きいものです。

ドイツの小学校は運動会がないそうです。日本の運動会の徒競走が、私は大嫌いでした。足が速い子供は、喜んで自分から積極的に楽しむのでしょうが、私はほぼ毎回びりだったので、運動会の徒競走は苦痛でしかありませんでした。リレーも嫌いでした。周りの人の足を引っ張ってしまうだけの存在だったので、そのリレーに参加しなければいけないことが苦痛でしかありませんでした。本人が望まないのに競争に巻き込まれると、「劣等感」「苦手意識」が生まれてしまいます。自信を失ってしまったり、そのことが嫌いになってしまうかもしれません。


子どもをほかの子と比較する(競争させる)ことは、百害あって一利なし、と心得て、親自身が比較の目で子供を見ないように、それぞれの個性を持った子ども一人一人と向かい合い、一人一人そのままの子供を認めてあげられると良いですね。