子育てをしていると、イライラすることがあります。外出先でダダをこねた時、いつまでもゲームをしてやめない時、おやつを隠れて食べている時、自分がしたいことをしている時に邪魔された時、子どもが学校や幼稚園に行きたがらない時など…。


「イライラする」という感情は、どうやって生まれてくるのでしょう。
それはもしかしたら、自分が被害者であるという意識や、自分ではどうすることもできないと感じる不安(不安は、自分に自信がなかったり、自分の心の中に依存心があって、自分が主体的に生きていない時に生まれます。)から生まれてくるのかもしれません。

<誰かから被害を受けたと感じた時(実際に被害を受けた時も)>
・夫が家事・育児に協力的でない時
・子供が○○して~など、子どもから自分への要求があった時
・子供が騒がしい時
・子供の支度が遅い時
・子供が言うことを聞かない時

<不安になる時>
・子供が勉強せずにゲームばかりしている時、子どもの将来が心配。(子供を信じられていない。)
・夫の稼ぎが少ない時(自分ではどうにもできない、稼げないと感じている)
・家事と育児に追われて、永遠に終わらないように感じた時
・子供が幼稚園や学校へ行きたがらない時
・身体が元気でない時(病気かもしれない時。)


イライラする時…何か自分の心の底に、被害者意識や不安な感情がないかを探ってみる。
被害者意識があることがわかったら、まずは自分自身が「辛い」と感じている感情を受け入れます。相手から受けた被害によって感じた「辛い」という自分の気持ちを理解し、自分に優しくしてあげます。
そして、「自分は被害者であり、相手は加害者である。」という考えが自分の中にあることを認め、改める必要があります。本当は、「被害者」も「加害者」も、世の中には存在しないのです。世の中には、ただその人が存在している。そして、ただそのように行動している。それをどう受け取るかという一人一人の感じ方、とらえ方によって「被害者」や「加害者」は生まれるのです。相手のことを加害者だと思うことによって、自分は被害者になるのです。
そのような被害者意識があることに気が付いたら次に、「たとえそれが相手からのいやがらせであろうと、私はそれに対して必要な対処をすることができるし、被害をうけることはない。私は決して被害者にはならない。」と認識します。これが、主体的に生きる、ということです。これが本当に自立した人の姿です。
忙しい時に、子供が「お母さん○○して~!」と言ってきたとき。忙しいのに!とイライラしてしまうのは、自分が被害を受けたと感じているから。そのようなことがあったら、まずは「あぁ、また自分で自分を被害者だと思っている」ということに気が付きます。そして、「私は被害者ではない。自分で自分の人生を主体的に生きていけるんだ!」と認識し、イライラした自分の感情に気づき、受け入れます。そして子どもの要求を聞いてあげるなり、「今いそがしいから、あとでね」と対応をすれば良いのです。

不安が心の中にあることがわかったら、一つ一つの不安に向き合い、自分でその不安を解消するにはどうすれば良いか、自分の心にとことん向き合って自分なりの答えを出す必要があります。不安というのは、現実ではなく心が生み出します。感じ方、考え方の違いによって、それを不安と思う人と思わない人がいるのです。「不安」を感じたら、何故不安なのか、その不安はどうやったら解消できるのかを、自分自身と向き合い、答えを出すと良いでしょう。
たとえば、子どもが勉強をせずにゲームばかりしている時には、子どものことを、「この子は自分の力で生きていくことができない子どもだ」というような目で見てしまっているのかもしれません。このままでは、子どもは永遠にゲームをやり続けて、ゲーム中毒になってしまう、と感じているのかもしれません。これは、お母さんが「ゲームは悪いもの」と考えている「感じ方・考え方」によって生まれた「不安」であることに気が付く必要があります。
そして、違った見方もできるのです。ゲームを親が制限しないことによって、子どもは自分自身をコントロールするということを学ぶ、というように考えることもできるのです。また、子どもはゲームから何かを学んでいるかもしれません。ゲームのどのような点が、人を夢中にさせるのか…やめられない理由は何故なのか…そのようなことを体験をもって知ることによって、もしかしたら大人になった時に仕事に活かせるかもしれません。



結局、自分が自分の人生の主人公となって、主体的に自分の人生を生きていく、人に依存せずに自分で生きる力を持つことが、イライラをなくし、心を安定させることができるのでしょう。
自分自身が本当の意味で自立し、自分の不安を解消できるようになることでしか、イライラからの真の解放は無いのでしょう。心の中に生まれた不安は、考え方によっていつでも変化します。何かうまく行かない時、不安が解消されない時は、もしかしたら自分の考え方を変える必要があるのかもしれません。