幼稚園や学校の参観などで、子どもが友達と交わらずに一人でいる所を見かけると、不安になることがありました。他のお友達は幼稚園や学校帰りに友達と遊ぶ約束をしてくるのに、我が家の子供は約束もせず、まっすぐに家に買ってくる…。小学校1,2年生の頃は、お友達がほとんど作れず、学校でポツンとしていると先生に言われたこともあり、本当に心配で不安でした。


子供が友達を作れないのは子育てがうまくできていない自分の責任だと、心の底で感じて自分を責めていました。子供がのびのびと育っていないのは家庭の中(私自身)に歪みがあるからで、その自分自身の歪みが、子どもを通して周りの人に知られてしまうということに恐怖を感じていました。当時決して良いお母さんではありませんでした。自分で自分のことをダメな母親と思っていたので、他人からもそう思われている(思われていたでしょう)…と思い込んでいました。当時の私は、他の人から責められることが怖くて仕方がありませんでした。人の目が怖くて仕方がありませんでした。いつも責められているような気がしていました。(小さい頃いつも毒親から責められていたので、自分でも自分を責めていました。)
だから、子どもの情緒が安定していなかったのは自分のせいだと思っていたし(実際そうですが)、そのように人からも思われたくなくて、とにかく子供に友達ができてほしかった。

子供に友達ができれば良い…そう思って私が子供と同じクラスのお友達を家に呼んでみたりもしました。でも、呼んでも子供が上手にお友達と遊べない事もあったので、心配でいろいろなおもちゃを買ってみたり、遊びを考えてみたり…子供たちが楽しく遊べそうな方法をあれこれ考えて色々してみましたが、どうやってもうまく行きませんでした。


結局…どうにもこうにも上手くいかなくて、結局根本の原因をどうにかしなくてはいけないのだ、という結論にたどりつきました。そして等身大の自分を受け入れる覚悟を決めました。未熟な自分、できない自分、そして子育てを失敗してしまっただめな自分を、認めたくなかったけれど認め、受け入れたくなかったけれど受け入れました。子どもに友達がたくさんいて欲しい…という願いを諦め、そのままの子供を受け入れました。そして、それならば今、自分には何ができるのか、を考えました。


まず、子どもに友達がいてほしいという思いを諦めました。
子供だけでなく、自分自身にも友達はたくさんいない、という事実も認め、受け入れました。そして、友達がいない子ども、そして自分を許しました。今は友達がいなくても、いつか必ずたくさんお友達ができる日が来る、と信じました。


次に、自分が子どもにしてあげられることを考えました。
・子どもにたくさんの愛を与えること。
・子供と一緒に、家にいる時間を楽しむこと。
・友達と遊ばない子どもを否定しないこと。
・子供に求められるだけ応じ、子どもの要求を満たすこと。
・笑顔で接すること。(作り笑顔でぎこちなくても笑顔を向ける!)



先が見えなくて、真っ暗で、永遠に真っ暗なトンネルの中にいるような、絶望的な気持ちでしたが、とにかく問題を一つずつ解決していくしかない。地道にコツコツ、今できることをするしか方法はない。
2年弱くらい(一年半位?)、子どもと二人の時間を楽しみながら過ごしたでしょうか…。
当時おとなしくて友達のいなかった子供には、たくさんの友達が出来るようになりました。仲の良い親友もできました。学校で行事があれば実行委員に立候補したり、リーダー役に立候補するようにまでなりました。子供自身の魂が輝きだしました。


子どもにとって一番必要な存在は、友達ではありません。子どもは友達よりも、「お母さん」と一緒にいたいのです。友達がいなくて学校で辛い思いをしていても、家に帰ってきてたくさんの愛で癒してくれる存在がいれば大丈夫。子育てに、近道はないのです。お母さんとの関係がしっかりとしていないのに、子どもが自分から友達の世界に飛び出していくことを期待しても仕方がないのです。何かうまく行かない時は、基礎となる土台がしっかりできていないのです。それは、どんなことに関しても共通している真理。あれこれ手を加えてみても、間違えたやり方では結局どこかで崩れてしまう時が来る…。そして、基礎からやり直さなければならない時がやってきてしまうのです。

一番の近道は、子どもと親(母親?)との関係をしっかりとしておくこと。
親が子供を満たしてあげられないと、その代わりとなる愛を友達に求めるようになってしまいます。
親に求める愛を、友達が満たせるはずはありません。
どんな時も、どんな状態の子供でも受け入れて、愛を与えてあげると、子どもはどんどん育っていきます。
子どもって、修正も早いです。真っ暗な、どこまでも続いていくと思っていたトンネルは思っていたよりもとても短くて、2年後にはすっかりトンネルから出ていました。そのトンネルの先は、キラキラとした素晴らしい世界でした。

いつからだって修正は可能だから、どんな時も、いつからであっても、あきらめてはいけません。土台からやり直していけば、案外早くに変化が現れてくるのです。間違えた道に進んでいたら、また正しい道へ戻ってやり直せば、どんな時からでもぐんぐん成長していきます!あとは子供の魂を信じていれば、大丈夫!